中古マンションに投資しても利益が出にくいってホント?
中古マンション投資は比較的少ない資金で始められる投資のため、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。しかし、投資利益が期待できる反面、一定のリスクがある投資でもあります。この記事では、中古マンション投資のメリット・デメリットを紹介し、投資で失敗しないためのポイントをわかりやすく解説します。
中古マンション投資ってどんな投資?
中古マンションを購入して運用する投資方法です。中古マンションを1棟丸ごと購入する場合と、1室ずつ購入する区分所有があります。初心者でも始めやすいのは区分所有といえるでしょう。中古マンションは、築浅の物件から築年数が古い物件まで選択肢が豊富なため、自身の好みによって選べるのが特徴です。
また、新築と比較して低い価格で購入できるため、利回りが高く、一般的に3~7%といわれています。ただし、エリアや空室状況により大きく異なるため、あくまで目安と考えましょう。また、中古マンションの場合、老朽化による修繕費がかさむ場合もあり、利回りが下がる可能性もあります。
中古マンション投資のメリット・デメリット
中古マンション投資を始める前に、メリットとデメリットをきちんと理解しておくことが重要です。自分に合った投資かどうかの判断にも役立つので、ぜひ参考にしてください。
メリット1:低資金でも始められる
新築・中古どちらの物件でも立地は非常に重要です。立地が悪いと入居者が決まらず空室が続いたり、家賃が下落したりします。需要が多く見込める好立地の不動産を選ぶことが大切です。しかし、立地条件のよい物件は価格が高くなり、ローンを利用して購入すると、家賃収入のわりに返済額が大きくなりキャッシュフローが悪くなります。中古マンションであれば、好立地でも価格を低く抑えられるため、キャッシュフローを改善できます。
メリット2:家賃収入の見込みをたてやすい
中古マンションの場合、すでに入居者がいる状態で売買されるケースがあります。この場合、購入後すぐに家賃収入が得られ、入居者を探す手間や費用を削減できます。また、空室で購入しても、過去の実績から今後の家賃収入の見込みをたてやすいメリットもあります。購入前に家賃収入を予測して利回りを計算するのは、不動産投資では非常に重要です。精度が高い予測ができる中古マンションなら、失敗しにくいといえるでしょう。
メリット3:リフォームができる
中古マンション投資なら、安い物件を購入し、入居者の需要が取り込めるようリフォームできます。自身のセンスによって魅力的にリフォームできれば、相場より高い家賃設定が可能になる場合もあります。
デメリット1:空室率が高くなりやすい
中古マンションは経年劣化により、外観が古びていたり、設備が最新ではなかったりするため、新築物件よりも入居者が集まりにくい傾向があります。また、周辺に築浅の物件がある場合、そちらに需要が流れるケースもあり、空室率が高くなりやすいリスクがあります。
デメリット2:修繕費がかかりやすい
中古マンションは、老朽化で修繕が必要になる頻度が増えてきます。とくに、キッチンやユニットバスなどの水回りは劣化しやすく、取り替える場合、まとまった費用がかかります。また、入居需要を維持するために、設備を新しく交換する必要が出てくるケースもあり、修繕費がかかりやすいのがデメリットです。
デメリット3:家賃が下がりやすい
周辺に新築物件が建つと、中古マンションの家賃が下がりやすくなります。また、一般的に中古マンションは、築年数に合わせて家賃が下落するため、投資計画を立てる際は注意が必要です。
中古マンション投資を失敗しないためには?
初心者でも中古マンション投資で失敗しないためのポイントを紹介します。
好立地の物件を選ぶ
中古マンションは築年数が上がるにつれて、入居需要が減少してきます。しかし、立地がよい物件であれば、古い物件でも入居需要を維持できます。人口が減少しない都市部の駅近にある物件を選ぶと失敗が少ないでしょう。
ただし、立地のよい物件は価格が高くなる傾向があります。利回りが悪くなるため、空室リスクが少ない分、リターンも低くなる可能性があります。
経験豊富な不動産投資会社を選ぶ
低予算で投資できるため、初心者でも始めやすい中古マンション投資ですが、知識がないまま投資をおこなうと失敗する可能性が高くなります。低予算とはいえ、まとまった金額の投資が必要な不動産投資は、失敗すると経済的な影響が大きいといえます。
不動産投資を始めるなら、専門知識があり経験豊富な不動産投資会社を選んで相談することをおすすめします。過去の実績をもとにした有用なアドバイスを得られるでしょう。
まとめ
中古マンション投資は、中古マンションを1棟もしくは1室ずつ購入して運用し、家賃収入を得る投資です。新築マンションと比べ、低価格で購入できるため利回りが高くなる傾向があります。低予算で投資を始められる点や、過去の実績から家賃収入の予測を立てやすいメリットがある反面、入居者が決まらない空室リスクや修繕費がかさむなどのデメリットがあります。中古マンション投資を成功させるには、立地や築年数などさまざまな要因を考慮する必要があるため、知識と経験が必要です。不動産会社を選ぶ際は、専門知識があり実績豊富な会社を選ぶようにしましょう。