不動産投資と株式投資、どちらがお得？初心者におすすめなのは？

投資や資産運用に興味があっても、株や不動産、債権など種類が多くどれを選んだらよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。本記事では、数ある資産運用のなかから、不動産投資と株式投資に焦点をあて、それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。どちらを始めたらよいかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

不動産投資と株式投資、どちらが初心者におすすめ？

はじめに、不動産投資と株式投資それぞれの特徴や違いを説明していきます。今回は、投資におけるプロセスや必要資金、得られる利益の3つの観点から解説します。両者を比較して、どちらが初心者におすすめか見ていきましょう。

投資プロセスやかかる手間から比較

不動産投資は、購入前のプロセスが多く煩雑で、実際に物件を手に入れるまでに時間がかかります。市場調査や物件選び、売買契約の締結、資金計画やローン審査などさまざまな過程を経て、ようやく不動産購入が可能となります。物件購入後は運営や管理を効果的に行う必要があります。

ただし、管理会社に委託すれば、これらの手間は減らすことができます。一方、株式投資を開始する手続きは、不動産投資にくらべシンプルです。証券口座を開設し購入資金を入金すれば、すぐに始められます。

パソコンやスマホで、株式の売買が簡単にできるのも魅力です。ただし口座開設後は、銘柄選びや市況の把握、チャート分析など、情報収集に多くの時間を要します。

必要資金から比較

不動産投資は、数千万円から億単位の巨額の資金が必要になります。融資も含め、まとまった資金を用意する必要があるため、投資初心者にとってはなかなかハードルが高いのではないでしょうか。

一方、株式投資の場合は、少額から取引可能な銘柄も多くあります。そのため、少ない資金から手軽に始めることが可能です。

利益から比較

不動産投資の利益のメインは家賃収入（インカムゲイン）です。入居者がいるかぎり、安定的に継続して収入を得られるため、短期運用よりも長期運用に向いています。

一方、株式投資における利益のメインは、株の売買によって得られる値上がり益（キャピタルゲイン）です。値動きが大きいため、短期的に大きな利益を得られる可能性があります。長期保有の場合は、配当金や優待によるインカムゲインも見込めます。

初心者におすすめなのはどっち？

「ある程度まとまった資金を用意できる人」「長期運用で堅実に利益を得たい人」「不動産購入後の運営管理に手間をかけたくない人」は、不動産投資をおすすめします。

「まずは少額から投資を始めてみたい人」「投資にある程度時間と手間をかけられる人」「人を介さずにネット環境のみで取引を完了させたい人」は株式投資が向いています。

投資を始める際は、投資にかけられる時間や予算、得られる利益などを考慮して、自分にあった投資を選ぶとよいでしょう。

不動産投資のメリット・デメリット

不動産投資には、上記で解説した特徴以外にも、さまざまなメリット・デメリットがあります。

不動産投資のメリット

不動産投資は他の投資と異なり、融資を受けられるメリットがあります。そのため、少ない自己資金でレバレッジを利かせた運用が可能です。また、不動産投資でローンを組む際は、多くの場合で団体信用生命保険に加入します。

万が一の場合には、ローン返済額がゼロになった状態で、家族に不動産を残すことが可能です。

不動産投資のデメリット

不動産投資には、さまざまなリスクがともないます。空き室リスクや入居者トラブル、火災や地震といった災害など、さまざまなリスクが想定されます。株式投資にくらべ、ランニングコストが多くかかる点もデメリットです。

物件に関わる税金や、管理費、修繕費などさまざまな維持費用が必要になります。また、不動産投資は資産の流動性は低く、売却までに数か月〜1年以上と時間がかかる傾向があります。売りたくても売れず、必要なときにすぐに現金化できないリスクが想定されます。

株式投資のメリット・デメリット

次に、株式投資におけるメリット・デメリットを紹介します。

株式投資のメリット

株式投資のメリットのひとつは、取引手数料の安さです。約定金額が少ない場合は、売買手数料がかからない証券会社もあります。また、多くの証券会社において、口座を維持するための口座管理料は無料です。

配当金や売却時の利益に対して約20%の税金がかかる点をのぞけば、不動産投資よりもランニングコストを低く抑えられます。もうひとつのメリットは、短期で利益を得られる可能性があることです。

不動産投資にくらべ1日の値動きが大きいため、場合によっては短期間で資産を増やすことが可能です。長期運用の場合は、配当金や優待を受け取れるのも魅力です。

株式投資のデメリット

株式投資には、元本割れのリスクがあります。企業の業績や経済状況、世界情勢の変化で株価は大きく変動します。いつどのタイミングで、株価が高騰あるいは下落するかはわかりません。

気が付いたら資産が大幅に減ってしまうリスクも考えられます。副業として投資をする場合は、株価をチェックできない時間帯に株価が下落して損失がでたり、株価の変動が気になって本業に支障をきたす恐れがあります。

まとめ

本記事では、不動産投資と株式投資の特徴について解説しました。初心者にとってどちらがおすすめなのかについては、明確な答えはありません。不動産投資と株式投資、どちらにもメリット・デメリットが存在します。不動産投資と株式投資の両方を行い、リスクを分散するのもひとつの手段です。これから投資を始めてみたい方は、投資目的や余裕資金、リスクの許容度などから総合的に判断して、自分に合った投資方法を選ぶことをおすすめします。

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